花嫁衣装の着用スタイル

花嫁様の着付け方は、成人式の振袖とはまた違う着付け方のポイントがあります。


補正であったり、衿元の重ね具合、衿あきなども少しずつ違うのですが、ここは裾についての違いを、画像とともに説明します。

この章を読むことで、着付師さんのいう『お引きずり』や『褄どり(つまどり)』、『おからげ(かいどり)』、『引き振袖』『おはしょり着付け』といったキーワードがわかるようになります。

OHIKIZURI

その①:お引きずり

おはしょりを作らず裾が地面に流れるようについている状態。

『大奥』のようなイメージです。


舞妓さんや芸者さん、浮世絵の美人画などに出てくる女性などもお引きずりですね。


お写真を撮る時などは、お引きずり状態で撮ると良いですね。
歩くのは難しいです。

褄取り

その②:褄どり(つまどり)

お引きずり状態から、歩けるように褄先から揃えて裾まわりの全てを身長に合わせた位置で、右手の一箇所にまとめ花嫁様に持っていただく状態。

短い距離の移動であれば、介添えが手早くまとめて花嫁様に持っていただくところをサポートしますが、打掛は重いので、落ちやすいです。

介添えが同行しないで歩く場合は、おからげ(かいどり)をした状態までを着付師に依頼しておくのがおすすめです。

おからげ

その③:おからげ(かいどり)

お引きずり状態から、掛下と打掛をそれぞれ引きずらないように、裾をあげおからげ紐で縛っておくこと。

長い距離を歩く時も花嫁様の手で裾を持つことはないので、負担が少ないです。

おからげ状態も可愛いので、私は好きです。

介添えがいない場合の挙式では、おからげ(かいどり)をした状態までを着付師に依頼しておくのがおすすめです。


長めに歩く時も同様です。

引き振袖

その④:引き振袖

花嫁振袖(本振袖)のお引きずりの状態です。

前撮りなどお写真の時は、写真映えしね…おすすめです。

挙式当日は、その都度、褄どりを介添えにしてもらうこともできますが、おはしょり着付けがおすすめです。

介添えがいない場合は、おはしょり着付けにしておかれた方が歩きやすいかと思います。

その⑤:おはしょり着付け

成人式の時の着付けと同じように、おはしょりを作る着付けです。

成人式との違いは、補正や襟元、花嫁小物をつけていることです。

動きやすいです。

いかがでしょうか?

聞きなれない言葉もあったかと思いますが、花嫁様の着付けスタイルの違いがイメージできたでしょうか?


和装での結婚式の時や、和装で前撮りの時には、希望のスタイルがあれば着付師さんに事前に相談してみてくださいね。

追記:介添えは一緒に頼むべし

花嫁様の着付け方にも色々違いがありますね。

最近は個人のお客様から花嫁着付けのみお願いしたい…という依頼も多いのですが、経験がある方のサポートがないのであれば、介添えも一緒にご依頼いただくことを強くおすすめします。


介添えがつくことでのメリット、つかないことでのデメリットを理解していただいたうえで、それでも不要です!ということであれば、無理におすすめはしませんが、なんというか

  書道の時間に文鎮なしで毛筆書くぐらい不安定な感じがします。
…分かりにくいですかね^^;


  泳げない子がビート板なしに25メートルプールに入れられる感じでしょうか…
わ、分かりますか??うーん、例え話がうまくなりたい。

とにかく不安定な感じがして仕方ないのです。また介添えに関しては、別記事作ってみたいと思います。

【それでも自分たちでスナップ写真を撮りたいだけだし…など、介添えなしで!!とのおっしゃる方もいます。

その場合は、移動のありそうな最初はおからげまでして、脱ぐ前に背景が綺麗な場所の前で、おからげ紐(腰のあたりで打掛の長さを調整している紐)を解いてお引きずりのお写真を撮ってみては??とご提案しています。

紐を外すことは、簡単ですが、おからげは、経験のない方でないと難しいです。


とはいえ、自分たちのスナップ写真だったとしても、やはり介添えはつけた方がスナップ写真のクオリティも上がると思いますよ!!

着崩れ直したり、そもそも着崩れないよう要所で、さりげないサポートが入ります。花嫁様が美しく見えるポーズも知ってますしね。】

以上、花嫁衣装の着用スタイル(着付け方)の違いについてまとめました。

■白無垢、色打掛、大振袖など花嫁衣装の違いについての説明はこちらです⇨

■エダーのレンタル衣装はこちらです⇨

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参考になれば幸いです。

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