ひと組のご夫婦の婚礼写真を撮らせていただきました。
外はちょうど付近の桜が満開を迎えた日。 ご実家横の桜並木が美しいと評判で、その場所で撮ることを期待されていました。 当日の澄み渡る青空と、道中満開の桜を目にしてホッとしながら支度場所であるご主人のご実家を訪問させていただきました。 美しく手入れの行き届いたお庭に咲いた白・黄・ピンク色とりどりのお花、玄関には季節を早どりして、兜が飾られています。 丁寧な暮らしってこういうことを言うんだな…と思いながらお支度準備を始めました。
ヘアメイクには台所のテーブルをお借りしました。 奥では、お料理の得意なお母様が祝い膳を準備してくれていたのですが、トントントントンと野菜を切る軽快な包丁の音が響いています。そして、お父様は、居間で座ってテレビを視聴。 どこの家庭にもある日常的な空間でのお支度は、どこか懐かしくあたたかい時間に感じました。
お着物は花嫁様の黒の本振袖をお持ちしました。帯をどれにしようか迷っていたら、ご主人のお母様が、2階に上がって大切にしまっていた帯を出してきてくださいました。合わせてみると豪華で本振袖にぴったり、すぐにこの帯に決まりました。 お母様はお嫁さんが自分の帯を使ってくれたことが本当に嬉しい様子で声をかけていました。 ミドルエイジ、美男美女のご夫婦です。結婚して数年経つようですが、状況が整わず結婚式はされていなかったそう。 今回の婚礼写真は従姉妹さんからの後押しで決まったとのことですが、床の間に飾られていた高砂(※)の掛け軸から、ご両親の喜びが伝わってきました。 ※高砂(熊手を持った白髪のおじいさんと、ホウキをもった白髪のおばあさんが描かれている掛軸です。『お前百まで、わしゃ九十九まで』ということわざがあるように共に白髪が生えるまで、夫婦仲良く暮らせるようにの願いが込められています)
世間的にはどこからどう見てもお2人は立派な成熟した大人。 でもお2人も親にとってはいつまでも大切な息子や娘。 ご主人は終始照れくさそうにしていました。でも生涯の伴侶とともに楽しそうに笑い、寄り添う姿を、ご両親は覚えたてのスマホやタブレットにおさめようと、まだ慣れない手つきで撮影する姿はとても楽しそうでした。 この日は何よりの親孝行の日となったことでしょう。 撮影のあと、ご両親の郷土の名産や、季節の食材をふんだんに使ってお料理された祝い膳を囲み、和やかで楽しいお時間を過ごしました。思い出のたくさんつまったご実家でのお食事、どんな会場よりも想い出として強く残る贅沢な時間のようにも感じられました。 お母様の好きなもので丁寧に飾られたお家、お部屋の片隅には、きちんと額におさめられた家族の写真も飾られています。 今回の満開の桜の下で撮影したお写真も丁寧に飾られることでしょう。 今回は、お支度させていただき、本当にありがとうございました。 末永く、共白髪まで…お2人仲良くお幸せに過ごされることをお祈りいたします。 #和泉市 #ビッグパーク #花嫁 #wedding #婚礼写真 #ヘアメイク #和装 #aider #bride #結婚の記念に #bridal #和泉市着付け #和泉市出張着付け #bigparkcowking #和装の花嫁 #末永くお幸せに #和泉市に和婚文化を作りたい #高砂 #お前百まで、わしゃ九十九まで #共白髪 #満開の桜 #丁寧な暮らし #家族写真
Instagram filter used: Hefe
Photo taken at: Izumi, Japan